宇宙空間

弓を引いていた時期がある。

弓道。

ずっと、やってみたいと思っていたことを主人は知っていたので、区の広報の中に弓道教室があるょ。と、教えてくれた。

迷わず、すぐ参加し、その後も連盟に入って弓を引き続けた。

有名な師匠と出会い、そして、弓道のあの静かだけれども、緊迫した空間が好きで、のめり込んでいった。

弓を引いて、矢の離れまでに、

身体が頭上からも足下からも、左側、右側からも引き裂かれているような状態で、縦軸と横軸に引き合い、丹田に、全てが1つの力にまとまった時、均等になった時に、自然の流れで矢の離れがある。

縦軸、横軸の引き合いの状態を、

会←かい(ピタリと力が合わさるまで引いたまま静止の状態)という。

師匠からは、

その訓練のために、会を何度も何度も巻藁でやるといいと言われ、

その後、的前に立ってもいいよと、

言われても、NOを言い続け、1年近く巻藁と過ごしてきた。

師匠は、言いました。

的に当たると嬉しくて、次も的に当てようと的に合わせて身体を動かしてしまう、そういうクセがついた人を何人もみてきて、そのクセがついてしまったら10年修正しても、もう、直ることはない、

だから、始めが大事なんだ。

と、教えてくれました。

それから段をとり、この連盟の競技に出てみなさいと言われ、出ることになった。

有段者のみの大会。200人近くいた大会で、

5位以内に入賞してしまった。

師匠が言っていたことは、こういうことなのか。。

と、理解できた。

縦軸と、横軸。

身体がまっすぐなら、目をつぶってでも的に当たる。

その競技の日は、的もボヤけて、ほとんど見えていなかった。

連日の本読みと、数独で、多分ドライアイになっていたと思う^ ^

その一度きりで、その後の競技に参加することはなかった。

目的は、的に当てたいために弓道を始めたわけでは無かったから。

無の境地を知りたかったから。

弓を引いて、会に入った時は、毎回、宇宙空間に行ってしまい、そのままフリーズしているようだった。

前から順に弓の離れを、しなければならないルールに私の会の時間が長すぎて、

何度か、後ろの人が先に矢の離れをしてしまい、失格させてしまったことがある。

ごめんなさいm(_ _)m

この弓道をやっていた、その時の経験が、今でも要所、要所で、役に立っていると思う。

ゴルフスクールでも、縦軸と横軸に回旋があり、

トレーニングでも、

ベンチプレスは、背中も下半身も総動員されたパワーを溜め込んだ大胸筋でボン!と、あげる。

他のトレーニングも軸があり、

施術でも、その人の骨格で可動域で、どの状態がベストなのかを見つける。

宇宙空間に行くことも、弓道から学んだ。

先日、足関節付近の筋肉の施術をしている時に、黙々と筋肉が、腱が、この動きでしょと、ブツブツ言いながら、コネコネしていて、ふっと顔を見上げると、会員さんに見つめられていて、アハハハハ

( ^∀^)ごめんなさい!

また、別の空間に行ってしまってましたσ(^_^;)

私に筋肉触らせていたら、1日でもずっとコネコネしてますからね、時々、叩いてください(^^;

そういうと、会員さんは大笑い。

お悩み相談は、1人20分。

20分で結果を出すこともあるし、

長期的なことは、次回までの課題を伝えて、

経過観察。

その20分の間に、私が宇宙空間に行ってしまうと、

それを察した他のトレーナーがコッソリ、私の側にタイマーをかけておく。

目を覚まして、見ると、

次の会員さんが、お待ちですσ(^_^;)ょと。

この宇宙空間に入り込む時は、自分が大切、大事、これだ、と思うことに限って起こることがわかってきた。

そして、自分の目指す的が見えた、今、

その頻度が頻繁に起きています。

周りは、とっても大変かもしれませんが

.°(ಗдಗ。)°.

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